匠の座談会 ~第一回:予算・工期に際限なしで家をつくるとしたら?~

 

-匠の座談会とは?
匠の会に所属する本物の工務店の代表者が集まり、理想の家について語る座談会。
この道20年以上のプロたちが語る理想の家とは?
テーマに合わせて、ざっくばらんに遠慮なく、本音で語る座談会。
この話しの中から、少しでも皆さまの家づくりに参考になるアイデアが出てくれば幸いです。

◆参加工務店
高棟建設工業 高橋=高橋(高棟)、千葉工務店 千葉=千、丸中工務店 大羽賀=大
笠原工務店 笠原=笠、匠建築工房 山崎=山、櫻井工務店 櫻井=櫻、
トレカーサ工事 高橋=高橋(トレ)、加賀妻工務店 妹尾=妹、大丸建設 安田=安、
丸山工務店 丸山=丸、大栄工業 尾身=尾、諫早建設 辻=辻

進行役:千葉工務店 千葉

 


 

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第一回 予算・工期に際限なしで家をつくるとしたら?

 

大:それでは、座談会をはじめたいと思います。
千葉副理事長、進行よろしくお願いします。

千:以前、匠の会で掲げている
「100年住み続けたくなる家」ってどんな家?という話し合いの中で、
「理想の家づくり」とはなんだろう?という所に行き着きました。そんな話し合いをしてる中でたまたま生まれた話なんですが、もしも、ここにいる社長さんたちが自分の家をつくるとしたら、「理想の家づくり」をするとしたら、こんな家づくりなんじゃないの?という話うをしてみたら、それでお客さまに伝えやすいのかなあと思い、今回の企画にいたりました。

話しの切り口がいっぱいあるのは皆さんわかると思う。
例えば今自社が進めている工法が一番だとか、それも当たり前。だけどお金無制限でいいの?とか言ったらまた話が違うよとか、いろんなことはあると思うのですが、
まずは自分で自分の家をつくるとしたら、という匠の会の社長たちが話し合ったとしたらどんな話し合いになるんだろうってことをやっていきたいと思ってます。

 

じゃぁ早速はじめましょうか!

 

妹:真壁にして、漆喰にして、サッシは木製サッシで、外は全部…

千:やり出したんだ、急に!(笑) なるほど。どんどんいいですよ、フリートークで。

山:オレは~ゴテゴテさがない。余計なものが無い。
あのね、福島県の五色沼、あの畔に、湖が見える家を建てたいな…

丸:いいねー

千:場所自由。形自由ですよ。

山:外断熱で

千:外断熱!そこは譲らない(笑)

山:なんでかというと、土地柄普通の造りじゃね、とてもじゃないけど湿気が帯びちゃってさ。
そこにまあ…30畳くらいあればいいかなあ

辻:30畳!

山:勿論1LDKだよ。

 

匠たちの選んだ理想の間取りは1LDK!?

 

千:1LDK、30畳!すごいですね。なるほど。理想あるじゃないですか。めっちゃあるじゃないですか。いいじゃないですか。

山:死ぬまでにつくろうと思ってるよ。

千:なんでそれが理想だと思うんですか?

なぜって…?気持ちいいとかあるじゃないですか。自分の中でそれをつくりたいというのが。そりゃあさ。都会の喧騒を逃れてさ、静かな所で…なるほど。静かな所で、ゆっくりと。

一同:なるほどねぇ。

千:丸山さんはどうですか?

丸:私は、伝統工法にこだわりたいですね。100年住み続けたくなる家と言いますが、その基本的な家づくりの考え方は伝統的な工法にヒントがあると思うんです。昔の伝統工法は、孫曾孫まで住める家をつくってきたという取り組み方が基本だということ。孫曾孫までが使いやすい家が理想であって。

大:真面目だねぇ。

丸:100年200年これから使っていく家づくりというのをテーマに持ってって、2世帯3世帯同居の考え方もお客様には薦めております。

千:お客様に薦めるということは自分の家をつくるときもそうしていくということですかね?

丸:そうですね。 そう、いわゆる本家というものをつくりたいし、住みたいんですよ。いやぁ、昔の家は本当に工夫されてますよ。今はゼロエネ、省エネなんていいますけど例えば昔は水車つくってエネルギーが自分の分は得られたわけで、今はそうなってなくて…

(話は続く…)

千:話止まらなそうなので、次いきましょう(笑)

高橋社長は?(トレカーサ工事)

高橋(トレ):俺はログハウスだな。

一同:おぉ

高橋(トレ):ワンルームログハウスね!トイレと風呂場の間仕切りだけのログハウス。

千:なぜ?

高橋(トレ):ログハウスが好きなだけ。間取りは使いやすさだね。あと圧迫感がないことかな。

妹:なるほどね、ウチも以前、お客様の要望で風呂場の壁を透明ガラスにして洗面所と一体にしちゃうとかあったよ。

 

理想は自分でたたく(つくる)こと

 

千:他には…櫻井さんとかどう?やっぱり櫻井さんは自分でたたく?

櫻:そうですね、自分で…う~ん、ホントの理想は、お客様と一緒にたたき(つくり)たいですよね。お客さんと可能な限り一緒に。「この壁、私が張ったんだ!」みたいに。

そうすれば…大事にされたり、思い出に残ったりするのかなと思うんですよ。言葉で説明するだけとかだと「あーそう言ってたなあ」で終わっちゃうんですけど、「ここ私がやったんだよ」っていう実感があればずっと残ると思うんですよね、そういうのも良いんですよね。

千:なるほど…あっ、でも今の話だと、櫻井さんがつくる側の立場の話だよね、すごくいい話だけど。ご自身の家を建てるとしたらどうです?

櫻:そしたら、一人でつくりあげる感じですかね…

一同:(笑)

辻:居心地の良い、土と家の繋がりを感じるようなリビングのある家ですね。以前、鹿児島の会社の家づくりを見せてもらった時、ある家がリビングからホントに近いところにこぢんまりとした庭があって、そこに1時間2時間ずーっといても落ち着くなぁと感銘を受けたんですよ。

まぁ、あとは春秋は思いっきり開放して、夏冬は閉めても広いねって言えるようにやれたらいいなぁって感じですかね。

それと…

千:それと?

辻:あんまり人に見られるのがやはり嫌なので、と思うと理想は崖の上に建てたいかなって…

一同:(笑)崖の上、いいかもね。

大: 私も丸山さんに近いんですけど、やっぱり核家族化してるなかで、自分の家族親族が集まれるような家がいいなと。日当たりがいいのは勿論だけど、シンプルに広いリビングがあってっていう家に私は住みたい。自分が死ぬ時に家族みんなが集まって、その中で死んでいきたいなあと思って。

高橋(高棟):そんなことも考えているのか(笑)

大:族なり、親族なり近所の人なりが集まれる家というのが今一番自分が住みたい家ですよね。

 

光が入りすぎることなく…

 

千:他は…

尾:僕は自分の家は皆さんより深く考えていないところもあるんですけど、漠然となんですけど、今までの生活からしても、地べたに住みたいなと。

千:上じゃないんだ。

尾:さっきの話じゃないんですけど、すぐ外に出ていけると言うか、そういうのいいですよね。あとは、あんまり光が燦々と入る事なく…

千:へぇ~。普通、家づくりだと光、光って言うよね、お客様も。

尾:はい、もちろんある程度の光は必要ですし、風の抜けも欲しいんですけど、ある程度でいいというか。あんまり抜けすぎているよし少し暗いくらいが私個人としては落ち着くんですよね。

安:へぇ、それは面白い。

千:そういう安田さんは?

安:私…その前に明るい家庭を築きたいですね!

一同:(笑)まずは家族計画だね。

 

千:はははっ、ではオチもついた所でこの辺にしておきますか。

いかがでしたか?
この座談会のページでは、細かいルールや手法にはこだわらず、「欲しいなー」とか「ワクワクするなー」という単純な想いで語り合えればと思っています。

次回以降もいろんな角度から切り取ってやって行きたいと思いますので、思いつきでやっちゃうかもしんないですけど、まず協力をお願いします。

 

 


 

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