第十三話【家守り】内装材(壁、天井)について

今回は室内の壁、天井材のメンテナンスについてです。
壁材、天井材はその仕上げ方によってメンテナンス方法が違ってきます。仕上げ方ごとに分けてみましょう。

 

ビニールクロス

ブラシやほうき等で表面に付いたホコリを落とします、次に水で浸し固く絞った雑巾に中性洗剤を付けて軽くふいてください、その後固く絞った雑巾で中性洗剤と汚れをふき取ってください。ぶつけたような傷やクロスの剥がれ等は水性のジョイントコークで補修するのがお勧めです。張替えの目安は10年~15年です。
注意:クロスが剝がれてしまいますので、クロスの接手と平行に軽くこすってください

できる限り接手に水がしみ込まないようにしましょう。
シンナーやベンジン等はシミの原因となる場合があるので使用は控えた方がよいでしょう。

漆喰、珪藻土

まずブラシやほうき等で表面に付いたホコリを落とします、ここまでは同じなのですが仕上げ材の特性上しみ込んでしまった汚れ等は取れにくい為に簡単に洗剤などで拭く行為はかえって汚れを広げてしまう事になり注意が必要です。

以下の順番で試していくのが良いと思います。

  1. 消しゴムで軽くこすってみる
  2. 表面に付いた汚れを目の細かいサンドペーパーで軽くこする

これでも落ちないようであれば以下のような方法もありますが壁に傷を付ける事になったり汚れが広がったり、色が変わってしまったりする場合があるので目立たない場所で試してみるのがよいでしょう。

  1. 重曹や漂白剤を使って汚れを落とす
  2. カッターナイフ等で汚れた場所を削り取る

細かいヒビや全体的に汚れが目立ってきてしまった場合は全体を塗りなおすことできれいな状態にできます、自分で塗りなおすことが難しい場合にはプロに依頼することをお勧めします。汚れやがしみ込まないように早めに掃除を行う事が長くきれいに保つ秘訣です。漆喰、珪藻土はアルカリ性なので酸性の洗剤等の使用はしないようにしてください

・無垢材

ブラシやほうき等で表面に付いたホコリを落とします、次に水で浸し固く絞った雑巾に中性洗剤を付けて軽くふいてください、その後固く絞った雑巾で中性洗剤と汚れをふき取ってください。

無垢材はあまり水分を吸わせないようにしましょう、水拭きしても乾拭きして水滴が残らないように注意しましょう。壁や天井の汚れを落とす場合、高所作業となりますのでぐらつきのないしっかりとした足場にのって作業を行ってください。汚れや傷が目立ってきて仕上げ材の張替え、塗替えをお考えの場合はお気軽に匠の会にご相談ください。

 

この学び場では家のメンテナンスに関する情報をみなさなにご提供させて頂きながら、自分の家を少しでも長く良い状況で住まい続ける基本的な知識を身に着けて頂ければと思います。

次回は「ウッドデッキ、木製バルコニーについて」の話です。
お楽しみにして下さい。