第九話【家守り】建具(外部サッシ)について

 

 

今回は、建物内への人や風、光の出入り口の外部サッシと内装建具についてのお手入れについて考えてみましょう。

 

外部サッシは、開口部として室内への人の出入りや風、光を取り込みながら、時には風雨を防ぐという相反する二面性の役割をもつ部位です。
雨戸や網戸と併用して使われる事も多く、しっかりお手入れをしないと台風の時などに外れてしまい大変危険です。
日頃から開閉動作を繰り返している部位なので、普段のお手入れと異常動作に早く気付く事が重要です

ここでは多く使用されている引き違いサッシと上げ下げサッシについて書きます。

 

外部サッシのお手入れと注意事項

 

引き違いサッシ

・敷居レールにゴミやほこりがたまらない様にこまめに掃除機や濡れた布巾で掃除してください。

・建具を閉めた時に戸当たり部の上下の隙間が違ってきた場合は戸車の調整が必要ですそのまま使っていると枠の破損や雨水侵入をおこす可能性があります。

・クレセントのぐらつきや、クレセントの開け閉めがスムーズに動作しない場合は調整が必要です。

 

上げ下げ窓

・クレセントのぐらつきや、クレセントの開け閉めがスムーズに動作しない場合は調整が必要です。

・可動させている建具がぐらついたり、しっかり建具が静止しない場合はメンテナンスが必要です。

 

次に漏水事故の報告が多いトップライトです

トップライトは屋根に付いているサッシで明かり取り等に有効ですが、落ち葉等がサッシ廻りに堆積したり、ガラス面やアルミ部材のシール材の劣化による漏水が報告されています。10年を目途にシールの打ち換えや、随時サッシ廻りの水の通り道にゴミが溜まらない様に清掃する事が大切です

ここに書いたお手入れにはご自身では出来ない場合もあると思います。お気軽に匠の会にご相談ください。

この学び場では家のメンテナンスに関する情報をみなさなにご提供させて頂きながら、自分の家を少しでも長く良い状況で住まい続ける基本的な知識を身に着けて頂ければと思います。

次回は「内装建具について」の話です。お楽しみにして下さい。