今回は室内の床材のメンテナンスについてです。
床材は仕上げ材の種類やワックス、塗装方法によってメンテナンスの方法が違ってきます
その種類ごとに分けてみましょう
■床材
・タイル
布、モップ、ほうきで掃き掃除をおこなってもらい、取れにくい汚れは中性洗剤を使用しモップや布でふき取って下さい。目地の汚れも中性洗剤を使用し歯ブラシなどで軽くこすって下さい
■クッションフロア
水まわりでよく使われる耐水性のあるビニール製の仕上げ材です。取れにくい汚れがある場合は中性洗剤を使用して汚れを落とします
張替え交換が容易で耐用年数は10年ほどです
ゴム製の製品と接触させておくと化学変化によりゴム汚染が起きます。その汚れや腐食は落とすことができないので注意が必要です
■無垢材(透湿系塗膜塗装)
天然油脂(オイル)等を使った仕上げで床材の表面から内部に浸透させて保護するタイプ
無垢材は共通してあまり水分を床材に吸わせないようにしましょう、水拭きしても乾拭きして水滴が残らないように注意しましょう
定期的にワックスをかける必要があり、その場合は同じオイルメーカーのワックスをかけてください。色ムラ、しみができる原因になります。
■無垢材(合成樹脂被膜塗装)
ウレタン塗装等を使った仕上げで床材の表面に塗膜を作って保護するタイプ
透湿系塗膜塗装より耐水性は高いが同じように水滴が残らないように注意しましょう
ムラ、シミの原因になる為、基本的にはワックスはかける必要はありません。床材の普段のお手入れは掃き掃除を行った後に、固く絞った雑巾で拭いていただくことになります。汚れがひどい場合は薄めた中性洗剤をふくませた雑巾でふき、乾拭きを行ってください。
スチームクリーナー、薬品の含まれた雑巾、モップ、ホットカーペット等は使用しないで下さい。汚れや傷が目立ってきたり、ワックスのかけなおしをお考えの場合はお気軽に匠の会にご相談ください。
この学び場では家のメンテナンスに関する情報をみなさなにご提供させて頂きながら、自分の家を少しでも長く良い状況で住まい続ける基本的な知識を身に着けて頂ければと思います。
次回は「内装材(壁・天井)について」の話です。
お楽しみにして下さい。