蚊が人間を見分けるのは「二酸化炭素」「汗」「体温」です。特に二酸化炭素が遠くまで届くため、蚊が人間を察知する最初の手がかりになります。
ビール好きな人は蚊に刺されやすいと言う定説がありますが、これは決して都市伝説ではありません。ビール自体が炭酸ガスを発生することもありますが、お酒を飲むと体がアルコールを分解しようとして呼吸が速くなり、たくさん二酸化炭素を放出するためです。また、お酒を飲むことで体温が上がって汗をかきやすくなります。蚊が人間を検知する「体温」「汗」「二酸化炭素」が優位に上昇する条件が、お酒(特に炭酸系のビール)を飲む人に当てはまるからです。
運動直後に蚊に刺されやすくなるのも、呼吸や体温、汗といった要素が揃うためです。
ほかにも「O型の人は蚊に刺されやすい」という話があります。こちらも真偽のほどは定かではない話なのですが、統計学的にも医学的にも血液型による刺されやすさの違いはあるようです。血液型によって血液に成分差があることに理由があるようですが、それが「なぜ」なのかははっきりしていないようです。